物流システム・コンサルタント
EIQ研究会 会長
鈴 木 震
鈴木震先生による、EIQ分析を用いた配送センターシステム計画の概要スライドです。物流システムの特性から具体的な分析手法、そして実際のシステム設計に至るまでの流れを解説しています。
鈴木先生の名前「震」の由来を説明してます。関東大震災の年に生まれました。
物流システムを計画する上で必要な基礎知識の全体像です。動向、特性、技法、実際のシステム、アプローチ、機器、運用ソフト、そして計画のポイントという8つのステップで構成されています。
近年の物流業界を取り巻く動向です。顧客ニーズの多様化やIT化の進展など、ビジネス環境の変化が物流に与える影響を分析しています。
物流に影響を与える社会・経済的な課題です。労働力不足、環境問題、グローバル化など、マクロな視点での課題が挙げられます。
システム構築においては、単なる技術論だけでなく、どのような目的でシステムを作るのかという「理念」や「思考(Systems Thinking)」が重要であることを強調しています。
物流システムならではの特性についての解説セクションです。複雑な要因が絡み合う中で、どのようにシステムを捉えるべきかを示します。
工場内などの「生産物流」と、顧客へ届ける「販売物流」は特性が大きく異なります。両者の違いを理解し、それぞれに適したシステムを構築する必要があります。
物流システムは多数の制約条件の下に成り立つ「複雑・単純システム」であり、条件によって正解が変化するという柔軟な対応が求められる性質を持っています。
物流データは一見カオス(無秩序)に見えますが、実はフラクタル(自己相似性)のような一定の法則性が隠れていることを示唆しています。EIQ分析はこの法則を見出すためのツールです。
物流システムは、自動化やコスト削減が最終目的ではなく、EIQデータに基づいた基本システムの上に構築され、「指定期日までに間違いなく届ける」という使命を果たすべきものと定義しています。
システムを構築・分析するための各種技法(IE手法やEIQ手法など)の概要セクションです。
問題の性質や目的に応じて、IE(インダストリアル・エンジニアリング)とEIQ分析などの手法を適切に使い分けることの重要性を説いています。





作業の標準化や効率化を目指すIE手法と、出荷データから物流特性を把握するEIQ法の違いと、それらをどう組み合わせて活用するか(二刀流)を解説しています。
表面的なデータだけでなく、その背景にある「なぜそのようなデータになったのか」という裏の要因(運用ルールや制約など)を読み取ることの重要性を示しています。
配送センターにおける具体的なシステムや機能、ピッキングの方式などを解説するセクションです。
入荷から保管、ピッキング、出荷に至るまでの配送センターの基本的な物の流れ(システム)を図解しています。
保管型(DC)や通過型(TC)など、配送センターの機能的な特性や、取り扱う商品の特性についてまとめています。
配送センターを新たに計画、あるいは改善する際の基本的な考え方やステップを示しています。
システム全体を俯瞰し、論理的にアプローチしていくための方法論についてのセクションです。
生産物流とは異なり、不確実性が高く多様なオーダーに対応しなければならない「販売物流」の設計には、出荷実績に基づくEIQ法が不可欠であるとしています。
部分最適に陥らず、全体最適を目指す「システムズ・シンキング(システム思考)」の重要性を改めて強調しています。
分析結果に基づいて、どのような物流機器(ラック、自動倉庫、ソーターなど)を選定するかについてのセクションです。




EIQ分析で得られたアイテムの出荷特性(ランク)に応じて、自動倉庫、電動棚、フロー棚などの最適な物流機器をどのように割り付けるかの具体例です。


過去(1960年代)の物流現場の様子です。歴史的な変遷を知ることで、現在のシステム化の意義を理解するための資料です。
自動仕分け機(Aフレームなど)の初期の事例です。高頻度アイテムを効率的に処理するための自動化の歴史を示しています。
ハードウェア(物流機器)だけでなく、それを動かすためのソフトウェア(WMS等)の重要性についてのセクションです。
WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)の基本的な機能と役割についての解説です。
EIQ分析の考え方を組み込み、日々の出荷データから動的にロケーションを最適化するなど、より高度な機能を持つWMSの概念図です。
物流システム計画を成功させるための、総括的なポイントをまとめた最終セクションです。
システム構築プロジェクトをどのように進めるべきか、体制づくりやステップについての解説です。
大局的な「戦略(何を目指すか)」と、それを実現するための「戦術(どうやって実現するか)」の両面からアプローチする必要性を示しています。
「Ⅲ 物流システム技法」の再掲・強調です。全体設計をEIQで行い、現場の作業改善をIEで行うという「二刀流」が不可欠であると説いています。
EIQの中でも、特に「アイテムごとの出荷数量(IQ)」を分析することで、必要な保管スペースや最適なピッキング方法の大部分が決定できるという実務的な鉄則です。
「Ⅶ 運用ソフト」の再掲・強調です。設計段階だけでなく、運用に入ってからも継続的にEIQ分析を行い、システムを最適化し続ける機能(EIQ-WMS)が重要です。
すべての分析の基礎となる「データ」の正確性と、それを読み解く力(データリテラシー)の重要性を強調しています。
分析を行う際は、「過去の経験」や「思い込み」を一旦捨て、データが示す客観的な事実に基づき、先入観を持たずにシステムを設計することが最も重要であるという強いメッセージです。